注文住宅で新築一戸建てを検討して時に、ハウスメーカーの方から教えてもらったことがあります。
それは、新築の玄関の位置についてです。
とその時は、その言葉をそのまま受け取りました。
さて、新築の玄関の位置はどこがいいのか・・。
本日は新築の階段の位置について書いていこうと思います。
目次
新築の階段の位置はどこがいいの?
新築一戸建ての階段の位置はどこがいいのか迷う事も多いのではないでしょうか。
階段の位置によって、間取りが大きく変わってくるだけでなく、日々の生活環境にも大きな影響が出てくるからです。
新築の階段の位置として大きく分けると、
- リビングを通って上がる階段(リンビンイン階段)
- リビングを通らずに上がる階段
の2つに分ける事ができると思います。
さらに階段の配置場所によっても、間取りが大きく変わってきますよね。
子供のいる家庭では「リビングイン階段」を希望する方が多いと注文住宅のハウスメーカーから教えてもらいました。
リビングイン階段は実際に人気があるようです。何社か新築一戸建ての完成見学会を見学しに行きましたが、大体リビングイン階段が採用されていました。
ちなみに、築浅の中古住宅を内覧したときもリビングイン階段を採用したお宅でした。
(関連記事:築浅の中古物件を買い逃して知った「青森の中古住宅事情」)
リビングイン階段の人気を探るべく、メリット・デメリットについても調べてみました。
リビングイン階段のメリット・デメリット
我がボーダーズ家でも、最初は新築一戸建てに対する漠然としたイメージしかなかったため、階段の位置にそれほどこだわりはありませでした。
しかし、注文住宅をハウスメーカーで検討していた時に、実際に「リビングイン階段」の間取りを提案されると、本気で現在の生活スタイルを考慮して考える事ができました。
そして、リビングイン階段に関するメリット・デメリットも見えてきました。
リビングイン階段のメリット
リビングイン階段のメリットは3つと考えました。
- 子供とのコミュニケーションをする機会が増える
- 空間を広く見せたり、取ることができる
- おしゃれ感がある
子供とのコミュニケーションをする機会が増える
子供がいるご家庭なら気になるのが、子どもとのコミュニケーションではないでしょうか。
リビングイン階段であれば、必ずリビングを通って2階に上がらなければならないので、子どもが家に帰ってきた時にリビングを通ることで言葉を交わすことが出来ます。
必然的にコミュニケーションをとる機会を増やせることが最大のメリットと考えました。
思春期になると自分もそうだったんですが、親を遠ざける傾向が出てきますよね。
そんな昔の自分を思い出しますが、子供とはいつまでも何でも話せる仲でいたいなって思ってしまいます。
空間を広く見せたり、取ることができる
また、リビングの中に階段を作ることによって、空間を広くとることが出来ますよね。
普通の階段にすると廊下が必要になってきますが、リビングイン階段は廊下がいらない分、有効にスペースを使うことができるのが良いですね。
リビングの一部が階段ですから、縦方向への空間の広がりや階段のデザインを視界の遮りが少ないものに工夫することで更に部屋を広く見せる効果を演出することができます。
おしゃれ感がある
リビングイン階段は、吹き抜けや階段を工夫する楽しさもあったりして、おしゃれ感もグッと際立つと個人的には思っています。
例えば、無印良品が販売する「木の家」。
リビングイン階段が採用されており、全体的に広々とした開放感が特にステキに思えました。
リビングイン階段のデメリット
リビングイン階段のデメリットは2つ。
- 光熱費がかかる
- 落ち着かない
光熱費がかかる
リビングイン階段によって空間が遮断されていないので、光熱費がかかることがデメリットして考えられます。
空間の広がりは、その分空気の流れも広くなってしまうため、夏や冬場に部屋の温度を調節するためにはそれ相応のコストの増加が見込まれます。
特に、青森のように冬の寒さ厳しい地域では、気密性の高い住宅で全館暖房のような設備になっていないと、部屋の暖かい空気が階段上に逃げてしまう事が予想されます。
そうすると、部屋の暖かさを維持するのためには必要以上のコストが増える事は明らか。
比較的寒さが緩い地域だったら、そのような心配はいらないかもしれませんね。
落ち着かない
リビングイン階段だと、階段の上り下りには必ずリビングを通らなければならないので、リビングに居る家族は落ち着かないという可能性もあります。
子供が大きくなって友人を家に招いた時に、階段の上り下りに必ずリビングを通るので、リビングを常にきれいな状態にしておく必要もあるだろうし、ソファでくつろいで気を緩めることも出来ないとなる場合も。
リビングイン階段はリビングの人の行き来が増えるのだけは間違いなく、それをデメリットして感じる方もいるのではないでしょうか。
新築の階段位置にリビングイン階段を選ばなかった理由について
私たちも小さい子供がいるため、リビングイン階段のメリットである子供との顔を合わせる機会が必ずあることについては心惹かれました。
ただし、それでもリビングイン階段は選びませんでした。
なぜかというと、自分たちの生活スタイルに「リビングイン階段」が合わなかったからです。
その理由は、
- 宅急便を利用した仕事の荷物の受け渡しが頻繁にあること
- リビングはプライベートな空間にしたかったこと
- 光熱費の増加の心配
です。
宅急便を利用した仕事の荷物の受け渡しが頻繁にあること
自営業のため、自宅の2階で仕事をしています。
新築でも2階で仕事をする予定です。仕事に関する物品を宅配便を使って、受け取ったり配送したりすることが多いため、頻繁に階段の登り降りをしなければなりません。
そのため、リビングイン階段にすると1日に何度もリビングを通過して、階段の上り下りが発生してしまうので、リビングにいる家族が落ち着かない状況になることが一番のネックとなりました。
リビングはプライベートな空間にしたかったこと
リビングは家族が気兼ねなくリラックスできる空間にしたいという希望もありました。
そのため、階段はリビングとは別の場所にあるほうが落ち着くという結論に達しました。
子供が大きくなった時に学校から帰ってきて、顔も合わせずに自分の部屋に行ってしまう可能性はあります。
しかし、普段から子供とのコミュニケーションを取る事で、問題ないかなとも考えています。
クマたろうは男の子なので、思春期に親を遠ざけようとするのはある程度仕方ないかなっとも思ってます。
光熱費の増加の心配
「気密性の高い住宅であれば、リビングイン階段でも寒さについては問題ない」というインターネットの情報を目にする事もありますが、温める空間が広がれば、その分温めるための光熱費はおのずと増えるはず。
住宅が2×4工法であれば気密性の高さはある程度信頼できるのかもしれません。
しかし、月々の光熱費がどの程度になりそうか数値で根拠を示してもらわないことには、「リビングイン階段でも寒さの問題はない」という言葉だけを信じるのは危険だなとも思いました。
我が家の階段の位置は?
結局、我が家の階段の位置はこちらになりました。
リビングと階段が別方向にあります。クマたろうがグレたら大変になりそう・・(笑)
あとがき
階段は折り返し階段になっています。そうすることで、玄関脇に収納スペースを作ることが出来ました。というか、出来てました。(笑)
青森には欠かせない冬の必需品であるスノーダンプや三輪車・ベビーカー位は入りそうな大きさです。意外と、階段下の収納スペースって使えるんですよね。
現在の借家でも階段下収納はフル活用!中に入れているのは、ほぼ家電製品なんかの空箱ですけね。(笑)